レイスの歴史:ロールスロイス傑作クーペ誕生秘話

HISTORY

不遇の傑作クーペ、ロールスロイス レイスの誕生:1936年

1938年に製造されたレイスは、激動の時代により長らく亡霊として時代をさまようことになります。

この年には、ロールスロイスがマンチェスターのクルーに工場を新設した年でもあります。

イギリス空軍からの航空機用エンジン『マーリン』の製造、また従来の工場設備の旧式化により設備投資を行いました。

また、1931年に倒産したベントレーも買収傘下に収める中で、ベントレーの開発にも注力された時期でもあります。

これにより、レイスはわずか1年という短い命を終え、まさに『レイス(幽霊)』と化してしまいます。

レイスの歴史:1946-1959年ロールスロイス シルヴァー・レイス

1945年に終戦をむかえ、1946年にはシルヴァー・レイスとして再出発をします。しかし、ここでも主役になることは叶わず、実質的にはベントレー・マークⅥのグレードダウンされたモデルとなります。

レイスの歴史:1977-1983年ロールスロイス シルヴァー・レイスⅡ

1977年に、シフバーレイスⅡとして登場しますがあくまでシルヴァー・シャドウのシャシーをベースに作られた後釜となります。

Wraith(レイス)とは、スコットランド語で『生霊』という意味もあります。まさに行き場を失った亡霊がシャドーに乗り移ったかのようです。

レイスの歴史:2013年 70年の時を経て生まれたロールスロイス傑作クーペ

そして2013年。ついに新型レイスがジュネーブのモーターショーにて日の目を見ることになります。

華々しく登場したレイスは、6.6リットルV型12気筒エンジン、ツインターボを搭載し、100km/hまでわずか4.6秒というパフォーマンスを発揮しました。

最高出力は632PS、最大トルクは800Nm、ゴーストのスペックを上回る仕上がりとなります。

ルーフからトランクにかけてなだらかな曲線が美しい2ドアクーペ。全長は5.0m超、全幅は2.0mでありながらエレガントな装いが観衆の注目を惹きつけました。

スピリット・オブ・エクスタシーは、傾斜が付けられより前方に配置することで生まれ持ったスポーツ性を感じられる演出が施されています。

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