ロールスロイスのアート・オブ・ウッド 木の魔術師

TECHNOLOGY

木は、木が伐採されてからもずっと、呼吸をする素材であり、それぞれが独自の特徴を持っています。ロールスロイス・ウッドショップのジョナサン・ピデルと彼のチームほど、木材に関する専門知識もち、独創的なデザインへと導き、木の持ち味すべてを活用できるほど理解している人はいません。

極めて人間的な造形美

「ウッドはロールスロイスの特徴の1つです」

ロールスロイス・ウッドショップのプロダクション・マネージャー、ジョナサン・ピデル氏は説明します。

「ロールスロイスのインテリアと、他に類を見ない複雑さのレベルを完成させるためには、木材を最大46枚まで使用することができます。」

「ロールスロイスで見られる職人技は伝統的な自動車製作の枠を超えています。」

「私たちが作るすべての車には独創性があり特注されたものです。巧妙な木材のオートメーションシステムはありません。そもそもそんなものは存在しません。職人の才能、スキル、そして感性が頼りとなります。何年もの蓄積され続ける訓練と経験で仕事をしているのです。」

「私たちは最高の評価を得た、ブランド維持に従事する集団なのです」とペデル氏は付け加えます。

「このチームの163人は、仕事の質について極めて高い基準を達成することで大きな個人的満足を得ています。彼らはロールスロイスモーターカーでもウッドショップで働くことを誇りを持っています。」

ロールスロイスでは世界を旅するベニア専門家も配属

それぞれの木材は集中的なプロセスを経ています。木材が選ばれると、慎重に砂で研磨されることで、ラッカーの層が巧みに現れます。ベニヤが厳密な検査を受ける前に、最終的な技巧で処理されます。

ごくわずかな不完全さが発見された場合は、修正する必要がありますが、ウッドショップチームの一員が独創的な解決策を思いつきました。

小さなドリルを使用して、600ミクロンのラッカー層を壊すことなく、木片に背面からアクセスして不完全な部分を取り除くのです。

「ウッドは自然製品であり、作業のレベルや時間を大きな影響を及ぼします。 例えば、非常に油っぽい、または非常に多孔質であるローズウッドのログは、ベニア処理するために追加で2〜3日を要する可能性があります。私たちには、可能な限り最高の素材から始められるように、木材調達で世界各地を旅するベニア専門家もいます。」

「私たちはウッドショップですが、扱うのは木材だけではありません。 すべてのインテリアトリムのハード面を制作します。そのため、金属製のフェイシア、カーボンファイバー、塗装色さえも、厳格な試験要件を満たし、合法で安全性を損なわない限り、なんでもやります。」

木材のみにとどまらない素材への探究心

ウッドショップがこれまでにやってきた最も要求レベルの高かった仕事は、非常に特殊なカーボンファイバー製のインテリアを求める顧客からのオーダーでした。

「彼らは、炭素繊維をすべて同じ色にしたいだけではなく、赤い織りを入れたいとイメージしていました。ですが、複合材料は本質的に着色されるべきではありません。

そのため、このチャレンジは、新しいプロセスを学び、炭素繊維サプライヤーとは違うプロセスで取り組み、多くの疑問に対する答えを発見する機会となりました。大変挑戦的な任務でしたが、私たちはやりきることができました」

「エキサイティングなクルマが常に誕生する一方で、地平線の向こうには新たなプロジェクトが待っています。私たちは毎週何か違うことに取り組んでいます。」

記事一覧へ